電王戦リベンジマッチが開催されました

今回の対局は菅井五段vs習甦という組み合わせでのリベンジマッチとなりました。

一日制持ち時間8時間というわけのわからないルールでの対局で、昼から始まった対局は朝方に終局しました。


結果の方は、残念ながら菅井五段のリベンジはならず、習甦の連勝となりました。


菅井五段も終局後に述べていた通り、前回の電王戦よりも良い将棋になっていたのではないかと思います。

菅井五段といえば振り飛車党のイメージが強いですが、今回の戦型は矢倉となりました。

終盤の終盤までほぼ互角の戦いが繰り広げられており、どちらが勝ってもおかしくない非常に見所の多い将棋だったと思います。

秒読みに入ってからの菅井五段の苦悶の表情には心を動かされました。



菅井五段のインタビューやら何やら見ていると、本当に将棋に真摯に取り組んでいて、物凄い努力をされていると思います。

今回のリベンジマッチのPVでも言われていたんですが、もし今回負けてしまうと、公式の場でコンピュータに2敗した初めての棋士という汚名を受け入れなければならない重い対局だったわけです。
そのような状況にも関わらず対局を受け入れ、結果としては残念なものとなりましたが、自分の糧として成長に繋げようとする菅井五段の姿勢には感極まるものがありました。

自分はこの”コンピュータに2敗”という記録は恥じることではないと思っています。

今後順位戦や他棋戦での活躍に繋げて行くことが出来れば、2敗した価値も有るのではないかと思います。


終局後のインタビューで菅井五段が、

自分は振り飛車党のプロを目指しているわけではない、オールラウンドに出来るのがプロだと思う

というようなことを仰っていたと思います。
ぜひ今後とも精進を重ねて頂き、第一線で活躍して頂ければ嬉しく思います。

頑張れ菅井先生!