シリコーンハイドロゲル素材コンタクトレンズを選ぶ上での自分用まとめ

コンタクトを使い始めてから3年ぐらい経過したわけですが、その間2weekのレンズに関しては一貫して同じものを使い続けてきました。
たまに1dayを使ってはいたものの、コスパ的な問題から殆ど使わなくなりました。

このたびレンズの購入に際して、せっかくなので今までのレンズとは異なるレンズを買ってみようかと調べ出したところ、レンズ事情が想像以上に複雑怪奇だったため、後々のことも考慮してメモしておきます。

レンズの種類

初めに、今回対象とするコンタクトレンズの種類を定義しておきたいと思います。

今回購入の選択肢として挙がっているのは、

という上記3条件を満たしたものとなります。

コストの問題から1dayは不可、また一日の装用時間の問題からシリコーンハイドロゲル素材は譲れない要件です。

レンズ選択のポイント

シリコーンハイドロゲル素材レンズの取捨選択を行う上で注視すべき点は、酸素透過率含水率のようです。
基本的には、酸素透過率は高く、含水率は低いレンズが良いようです。
ただ含水率に関しては装用感にも関わってくるようなので、個人の好みに依存するかもしれません。

現在使用中のレンズ

何はともあれ、現在使用中のレンズについて記しておきます。

メダリスト フレッシュフィット コンフォートモイスト

現在使用しているレンズは、ボシュロム製のシリコーンハイドロゲル素材レンズである、メダリスト フレッシュフィット コンフォートモイストです。

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メダリスト フレッシュフィット コンフォートモイスト|ボシュロム・ジャパン

酸素透過率 含水率
130 36%

初めて眼科を受診した際に処方されたレンズを現在まで継続使用していました。
インターネットでの評判は可もなく不可もなく……といったところでしょうか。
特段良いレンズというわけではなさそうです。
自分としてもそこまでの不満があるわけではないものの、夕刻からの目の乾きが気になるようになってきたこともあり、このたびのレンズチェンジに踏み切ったという感じです。
酸素透過率、含水率ともにシリコーンハイドロゲル素材としては標準的な水準です。

候補のレンズ

当初の3条件を踏まえた上で購入候補をいくつか挙げていきます。

2WEEKメニコン プレミオ

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2WEEKメニコン プレミオ|コンタクトレンズのメニコン

酸素透過率 含水率
161 40%

国産メーカーであるメニコンが販売しているシリコーンハイドロゲル素材のレンズです。
2weekのレンズとしては最高の酸素透過率を誇り、安定した性能が望めそうです。
メニコン!というアナウンスが特徴的なCMもよく目にします。
コンタクトレンズ界のユリウス・カエサルといったところでしょうか。

アキュビュー オアシス

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アキュビュー® オアシス® | アキュビュー®

酸素透過率 含水率
147 38%

お次はJohnson & Johnsonが販売しているアキュビューオアシスです。
ワンデーアキュビュー云々というCMをよく目にします。
酸素透過率は2WEEKメニコン プレミオには及ばないものの、上々の値を保っているようです。
悪くはないですが、これを買うのであれば2WEEKメニコン プレミオでいいような気が。価格差もそこまでないようですし。
どうでもいいですが、Johnson & Johnsonがジョンソネジョンソンに聞こえる感じが好きです。
チャーチル枠。

エア オプティクス EX アクア

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1ヵ月交換終日及び連続装用ソフトコンタクトレンズのエア オプティクス® EX アクア

酸素透過率 含水率
175 24%

脅威の酸素透過率を誇る1monthのシリコーンハイドロゲル素材レンズ。
この高い酸素透過率と、低い含水率から、

エア オプティクス® EX アクアは、その高いクオリティにより、定期交換レンズで初めて、最長1ヵ月の連続装用が承認されたレンズです。 ※眼科医の指導は必要

という意味不明なスペックを誇ります。
一般的な2weekコンタクトレンズと比較すると割高感は否めないですが、それを補って余りある性能を保持しています。
1monthということで、使用途中に紛失・破損等した際のダメージが大きいのは気になるところ。
圧倒的すぎる性能は、女帝エカテリーナを彷彿とさせます。

エアオプティクス アクア

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ツーウィーク(2week)コンタクトのエア オプティクス® アクア | 2週間使い捨てソフトコンタクトレンズのエア オプティクス®

酸素透過率 含水率
138 33%

エア オプティクス EX アクアの兄弟分ともいえるレンズ。
若干含水率が低いこと以外はこれといった特徴はなさそうです。
特筆すべきインパクトがない様が、ビスマルクといったところでしょうか。

バイオフィニティ

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2週間交換コンタクトレンズ バイオフィニティ® |クーパービジョン | コンタクトレンズ

酸素透過率 含水率
160 48%

2WEEKメニコン プレミオに次ぐ酸素透過率を誇るシリコーンハイドロゲル素材レンズです。
含水率がかなり高い点が気になります。
このバイオフィニティ、目に張り付いて取れないことで有名らしいです。
ちなみに2weekということで販売されていますが、米国内で1monthで販売されているレンズと同じ製品らしく、人によっては1month装用する方もいるらしいです。
そのせいかお値段が割高な感じは否めません。
パッケージがバイオな感じなのは好印象です。
なんとなくですが、ワイナ・カパックなイメージのレンズでしょうか。

レンズ性能まとめ

各レンズの酸素透過率と含水率をまとめておきます。

酸素透過率 含水率
メダリスト フレッシュフィット コンフォートモイスト 130 36%
2WEEKメニコン プレミオ 161 40%
アキュビュー オアシス 147 38%
エア オプティクス EX アクア 175 24%
エアオプティクス アクア 138 33%
バイオフィニティ 160 48%

以上、5種類のシリコーンハイドロゲル素材レンズをチェックしました。
あくまで酸素透過率と含水率というデータから判断するならば、バランス重視の2WEEKメニコン プレミオ、装用感重視のバイオフィニティ、目の保全性重視のエア オプティクス EX アクア(リッチ!)といった感じでしょうか。

洗浄液の罠

ところで2weekや1monthのコンタクトレンズでは洗浄が必須ですが、ここに思いもよらぬ罠が潜んでいました。
実はシリコーンハイドロゲル素材のレンズには洗浄液による相性があるらしく、相性の悪いもので洗浄を行ってしまうと、角膜ステイニングが起こってしまうらしいのです。
角膜ステイニングが起こると、角膜障害のリスクが増大してしまうため、可能な限り避けるべきです(許容可能なリスクであるとの指摘もあります)。
というわけで以下がレンズと洗浄液の組み合わせによるリスク表です。
基本的に値が高いほど危険性が高いことを示しています。

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※ エア オプティクス EX アクアは海外名がNight & Dayなため、表最下段のものです。

今我が家にストックされている洗浄液はというと……

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ボシュロム製のレニューです。
2WEEKメニコン プレミオ等は表に記載されていませんが、どうやらレニューは基本的にシリコーンハイドロゲル素材のレンズと相性が悪いようです……。

というわけで……。

まとめ

今回最終的に選ばれたレンズは、レニューと比較的相性の良い、

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バイオフィニティ となりました。
かなりのレニューストックが眠っているという個人的事情から、今回は洗浄液による相性問題が起きてしまうレンズたちは諦めました。

バイオフィニティが自分の目にマッチすることを祈りつつ、ひとまずコンタクトレンズ談義は終了とします。

参考

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクト一覧|使い捨てコンタクトレンズ通販ガイド
シリコーンタイプコンタクトレンズ|コンタクトレンズのエースコンタクト
シリコーンハイドロゲル対応のオススメ洗浄液|使い捨てコンタクトレンズ通販ガイド
StainGrid.com